お彼岸を迎えて


今日は彼岸の入りですね。
お彼岸は、春分および秋分の日をお中日として、全後3日間ずつをあわせた計7日間をいいます。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあるように、季節の変わり目にあたり、いのちの尊さや自然の恵みに感謝しながらご先祖様を供養する行事として、古くから行われてきました。
この期間中、全国の寺院では彼岸の法要が営まれ、また各家庭では「だんご」「おはぎ」「ぼたもち」などを仏壇に供え、そろってお墓参りに出かける光景が見られます。
お彼岸は、私たちにとって大変に馴染みの深い、欠かすことのできない年中行事と言えるでしょう。

この「彼岸」という言葉は、私たちが生きているこちらの世界(此岸・しがん)の対義として、貪りや囚われの無い「悟りの世界」を表しています。
苦惑にまみれたこの世がこちら側ならば、そこから抜け出た安らぎの園はあちら側「彼の岸・彼岸」ということになるのですね。
それでも私達は彼岸を、我が身我が心と共に、現代に生きながらにして求める他ありません。
だからこそ普段の行いを戒め、誠実になることで、少しでも迷いを脱して生きていこうと願い行動する、そのための修行期間が「お彼岸」なのです。

自己を見つめ直しましょう。
今日を生きられる有難さを、家族や友人とまた会える喜びを、その合わせた両手に込めて、お参りに出かけませんか。

遠州のお盆行事について

今回は取り急ぎの文面につき、いずれはまとまった形で正式に公開いたします。
掲載写真や文献の整理など、記事を完成させるまでにあまり時間がなかったもので、ひとまずこのスペースでの投稿とさせていただきます。
以下、ちょっとした内容だけになりますが、ご了承ください。
※現在は特設ページを用意しています→https://fudenin.org/special4/

○お盆とは?
正式名称で「盂蘭盆(うらぼん)」と言います。日本では時期をざっくり分けて7月盆と8月盆があります。なので月違いで裏とか表とか言うのではありません。日本では古くから「御霊祭り」として存在していたものが、外来の仏教行事と重なって今の様子に落ち着いたようです。ただし地域性の違いが大きいので、開催時期も内容も場所によって様々です。

○お施餓鬼とは?
上記のお盆とよく混同されがちですが、実は発祥のエピソードが違います。実は施餓鬼供養というものはいつ何時でも行って良いものであり、お盆の時期に限定される行事ではありません。ですが内容が似ている行事のため、今ではお盆と同時開催が通例となっております。沢山の施しをもって貪りの心を諫めて、新亡の御霊や祖霊を迎える準備といたします。

○松焚きはどのようにしたらいいの?
松焚きは「迎え火」と「送り火」に分けられます。焚き始める日や回数など、地域によっての違いが顕著なので一概には言えないところですが、以下(7月盆ベースで説明いたします)を基本的な知識として押さえてください。7/7を墓洗いの日としてお盆準備のスタートとします。同時にお盆祭壇の準備も始まります。そしてこの日の夕刻から12日の夕刻まで、毎日家の門先で迎え火を焚きます。13〜15日の間は仏様を迎えていますので迎え火は焚きません。代わりに祭壇の灯明を灯します。そして16日に祭壇等すべてのお盆施設を片付け、夕刻を迎え最後に送り火を焚いてください。これにて仏様をお送りいたします。(消火用水の準備も忘れずに!)

○牛や馬などのお飾りや供物は最後どうしたらいいの?
要するにお盆明けに「どう処分するか」ということですが、お庭や畑をお持ちの方は樹木等のそばに埋めてください。食べ物などの供物もいっしょに埋めていただいて構いません。ですが食べられるものは傷む前に下げて、できるだけお家の皆様で召し上がってください。それも難しい場合は仕方がないので、袋に入れてゴミとして処分してください。なお地域によっては有志で回収サービスをなさっている場所もありますが、持ち込み可能なものが限定されておりますので、ご利用の際は必ずルールを守っていただけますようお願いいたします。

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コロナ禍でのお盆は本年で2度目を迎えます。
特に初盆を迎えられるご家族におかれましては、お気遣いいただく場面が増えて大変な行事であろうとお察しいたします。
天候も暫く不順ですし、人の行き来が多くなる期間でございます。感染予防も考えながらの行事ではございますが、是非とも丁寧なご供養をいただけたらと思います。

皆様よろしくお願いいたします。合掌。