お葬式を迎える前に②

お葬式とは誰にとってみても待った無しの、突発的なものです。
計画的にできるものではないし、少しでも早く火葬までのスケジュールを決めてしまいたいという喪主様のお気持ちもよくわかります。

しかし、待ってください。
たまにお葬式の日時指定が厳しすぎることがあるのです。

誤解なさっている方にお伝えしたいのですが、お葬式だからといって誰のいかなる予定よりも最優先にして良いわけではありません。
例えばその日、既に他の檀家さんの法事が予約されていたり、大事な記念行事が前々から組み込まれていたりする場合、社会的常識に則り先約優先を守ります。
(裏を返せば、あなたが予約していた法事を、後から入った他家のお葬式で覆すようなことはしない、ということです。)
人寄せの公式行事としての重要度はどれも同等ですし、急に欠席したり予定を変えてもらったりすることを、絶対に避けるべき状況もあるのです。
このような場合、喪主様には申し訳ありませんが、別の日時を提案させていただきます。

そして、根本的なことをひとつ、加えさせていただきます。

仏式行事を取り仕切るのは住職。その住職が師匠となり、故人を弟子として仏の位に就かせるための行事が「お葬式」であって、以降数十年にわたって行うご供養の出発点です。
それに、そんな極めて大事な儀式を務めるにはそれなりの準備も必要なわけですから、基本的には住職(お寺)の都合を重視していただきたいと存じます。
もちろん喪主様のご意向も鑑みて、日時調整はできるだけいたしますが、無理をして予定をねじ込んだり、先約をいただいていた方に迷惑をかけたりしてまでリスケジュールをするつもりはありません。

どれもケースバイケースな話ではありますが、以上2点、常日頃からくれぐれもご承知おきください。何卒よろしくお願いいたします。