雨間

本日は豪雨の「中休み」の如く、不自然なほどに爽やかな晴天となりました。
列島はここ数日、九州全域から日本海側にかけて、線状降水帯が発生させた分厚い雨雲に覆われ、各所にて河川の増水と宅地や道路の冠水が発生しております。
台風による被害もさることながら、このような事態は近年あまりにも頻繁に起きる災害であり、報道で知る限りでも広範囲にわたって影響が出ております。
当山所在地の浜松市は、旧来割と自然災害からは逃れてきた土地柄でしたが、今では全く「対岸の火事」とは言えない状況で、昨年一昨年には市内が風水害に見舞われております。もう全く他人事ではありません。
既に檀徒様や知り合いのお宅の何件かは、住宅や車両への浸水被害を経験しており、再度の罹災だけはなるまいと各々対策をうっているところです。
それと同時に、熱中症や食中毒の危険性が上がる季節へと移りかわる時期でもあります。住まいと体の健康管理は、どちらもおざなりにはできぬ、生きていく上での大事な心掛けであります。
何事も日ごろからの積み重ねが肝要です。ましてや自然災害のような急なトラブルに対応できるのも、普段の自分がどれだけ準備しているかに依るものです。
食料や飲料、貼り薬や飲み薬、生活必需品のストック分は足りていますでしょうか。

七月盆を目前に控え、連日蒸し暑い日が続いております。どちら様も何卒ご自愛いただきながら、迎え火を灯す日まで、おだやかな日々をお過ごしください。
合掌。

久しぶりの行事

先達ては近隣のお寺様を会場にして「曹洞宗梅花流詠賛歌・ご詠歌」の特派講習会が開かれました。じわじわと近づく台風に開催が危ぶまれましたが、どうにか予定通りに執り行うことができました。
https://www.instagram.com/p/Ctbt55GPgZN/?hl=ja
コロナ禍の4年間ほどは完全にお休みをしていた行事ですが、多少の自由が認められるようになったことで、本来はお昼跨ぎのスケジュールのところ午前中のみの行事という、半日講習に抑えるかたちで計画されました。

ここで少し曹洞宗のご詠歌について説明を…
曹洞宗の「梅花流詠賛歌」は、昭和27年に他宗派様のご詠歌唱法や作法を参考にしながら発足したご詠歌で、この分野では比較的新しい世代のものです。
一般の方々にもご興味を持っていただけるような馴染みやすい楽曲をたくさんとり揃え、全国に何万人という多数の講員様が所属する活動になっております。

ちなみに今年の担当特派講師は東京からお越しいただいたわけですが、副住職にとっては懐かしい和尚様でした。嘗てご詠歌の合宿勉強会に参加していたときの同期の方です。同じ釜の飯を食った仲間ですね。
奇遇なご縁をいただいた今回の講習会は、久しぶりの仕切りに少々まごついた点もありましたが、楽しく開催することができました。何よりでございます。

しかし全く梅雨らしい、蒸し暑い日が続いております。
断続的に発生する台風と大雨の予報に、毎日の予定立てが翻弄されますが、これも含めてこの時期の恒例行事のようなものだろうと、甘んじて受け入れるのみでしょう。
そんな天候不順をかいくぐりながら、お檀家様宅へのお施餓鬼供養巡回も予定通り着々と進行中です…合掌。