四半世紀を経て

10月も半ばとなり、朝夕の冷えた風に秋の深まりを感じる頃となりましたね。ふと暦を見て、24年前の今日は、私たちが忘れてはならない出来事のあった日だと気づきました。

2002年の10月15日、北朝鮮に拉致された5名の方が、24年ぶりに日本へ帰ってこられました。地村保志さん・富貴恵さんご夫妻、蓮池薫さん・祐木子さんご夫妻、曽我ひとみさんです。

しかし、この日以降、帰国された被害者はいまだ一人もおられません。

先日、横田めぐみさんが62歳の誕生日を迎えられました。めぐみさんは13歳のとき、下校の途中で姿を消されました。母親の早紀江さんは御年90となられ、今や親世代でただお一人のご存命の方です。取材では、「必ず帰ってこられると信じて」と娘さんへ呼びかけ、「できることを毎日やるしかない」とも語っておられました。

待つとは、ただ時を過ごすことではなく、同じ願いを毎日持ち続けることなのだと思います。その歩みに頭が下がります。

私たちが直接してさしあげられることは、何もないのかもしれません。それでも、この出来事を忘れず、ご家族の一日も早い再会を、静かに祈り続けたいと思います。

合掌

秋彼岸お中日

本日、秋のお彼岸も中日を迎えました。

暑い暑い夏も、見事に過ぎ去ったようです。夏枯れした木々から落ちた葉が地面を覆う様子に、秋の訪れを強く感じる今日この頃です。
食欲の秋、行楽の秋とも申します。実りの季節を迎えた秋の味覚に舌鼓を打ったり、色づき始めた木々を訪ねて紅葉狩りに出かけたりと、この季節ならではの楽しみを味わうのもよいものです。

一方で、今年の夏は、全国各地で台風による被害が例年にも増して甚大なものとなりました。住み慣れた家や大切な場所を失われた方、今なお不自由な暮らしを強いられている方も少なくないことと存じます。
被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧と平穏な暮らしの回復を、切にお祈り申し上げます。

彼岸のこの時期、私たちはご先祖様に思いを馳せますが、同時に、今この時を生きる方々の安らぎを願うこともまた、大切な祈りの姿ではないかと思います。
季節の移ろいを感じながら、お墓参りやお仏壇のお参りとあわせて、どうぞご家族皆様でご先祖様を偲び、また今を生きる方々に思いを寄せるひとときをお過ごしください。

合掌