連日続いていた急激な冷え込みも、本日は少しばかりお休みをしてくれたようです。 気持ちばかり暖かな日和の中、無事に稲荷大祭の日を迎えることができました。
ほぼ例年通りの祈願者数名をお迎えしながら、毎祭のご祈祷をつつがなく厳修するとともに、昨年の大祭からあっという間の1年を感じつつ、なんとか無事に辿り着けた1月15日だなと、しみじみと感じるものでもあります。
さて、稲荷神に望まれる願目「五穀豊穣」について、少し思いを馳せてみました。この五穀とは米だけでなく黍(キビ)や粟(アワ)などの雑穀も合わせた穀類全般を指します。
「農作物の収穫」という生活の基礎を盤石にするために、神仏にその豊作を願うわけですが、現代社会においての五穀とは、もはや農作物だけではないでしょう。
製造業、販売業、サービス業、そして公共事業、はたまた昨今の少子高齢化社会では医療や介護に日々携わるようなエッセンシャルワーカーも含めて、仕事の範囲は今や多種多様にわたります。
それら全てのお役目に従事する方々は、それぞれが社会の各部分を支える担い手となり、お互いに必要不可欠な存在として業を果たして生きています。
その時代にはその時代ならではの、豊穣を望む「五穀」があるのだと思います。
新たな年が始まりましたね。この1年間もそれぞれが支え合い、誰しもが豊かで実りある生活を送れるように、五穀の豊穣を願い、懇ろにご祈祷をさせていただきました。
令和8年、今年もまた様々な禍福に遭遇するとは思いますが、自己の足元をよく見て、気負いせず、伸びやかに生きてまいりましょう。合掌。
