立秋

八月盆の只中で、我が日本にとっては太平洋戦争の終戦記念日でもある本日。灼熱の太陽が照りつける真夏の日々を越え、今年もこの日を迎えました。
例年毎祭、東京は日本武道館での全国戦没者追悼式、今回もインターネット上で拝見しました。
変わりゆく時代と変わらぬ政治体制、そして彼の国に於いての未だ止まぬ戦禍などを目にしますと、これからの世の中を支える立場として、その趨勢にただならぬ不安と責任を感じます。
当山の近隣にもいくつか英霊碑があります。東京だけでなく全国各地でも戦災慰霊の行事が営まれますが、例に漏れずこの地域でも以前は遺族会が中心となって慰霊祭を行っていたようです。
しかし、当然にその方々も高齢化が進み、今となっては維持管理自体が立ち行かなくなって、傷んだ石碑ばかりとなりました。
高齢化だけでなく、日本は同時に子供が少ない時代がこれから永く続きます。そこで何を記録で残し、どうやって大事な記憶を繋いでいくか。我々は皆でこの問題から目を逸らさず、個々のレベルでも考えていくべきだと思います。
来年は終戦80周年という大きな節目を迎えますが、例えばそれまでにどんな出来事が起こるか、未来は誰にもわかりません。
目の前にある今、「ごく平凡な日常」がどれほど有り難いものか、手を合わせ、時には振り返る時間が我々には必要でしょう。

当山の地域は七月盆でご供養なさっている方が大半ですので、先月ほどではありませんでしたが、盆の入り13日からは大勢のご参拝をいただきました。
まだまだ暑い日は続くと思いますが、熱中症に注意しながら仕事にプライベートに、存分に邁進していただければと存じます。合掌。

酷暑到来

今年も何とか七月盆を過ぎ、様々な行事を終えて胸を撫で下ろした月の後半、お次は「日中の想像を絶する暑さ」に狼狽えているところです。
もう毎年恒例になってしまったこの狂った気温。噛みつくような感じと言えば当たるでしょうか。少し外掃除をするのにも時間帯を気にしないと熱中症にかかる可能性があります。とにかくむやみに外出すると命に関わるので、計画的に作業をすることが求められます。
浜松近郊には八月盆地域も点在していますので、そこを担当なさっている和尚様がたは、まだまだこれから大変な時期が続くのでしょう。
どなた様におかれましても、くれぐれもご無理なさらず。水分補給しながらの仕事も大事ですが、身体が危険を察知する前触れのサインを無視しないように。ダメそうなら即時休んでくださいね。
某人気マンガの中では、照りつける日光に身体を焼かれて苦しむ鬼の様子が度々描かれていますが、現実にこうして苦しんでいるのは鬼ではなくて我々人間のほうですね。実に皮肉なものです。

そう言えば梅雨は何処へやら。西日本ではもう点々と明け始めているようですが、そもそも梅雨らしい時期は1〜2週間程度しかなかったように思えます。
空梅雨は、ややもすれば水不足と農作物の不作に繋がる事案ですので、やはり今夏も全国各地、これらに悩まされることになるかもしれません。

二十四節気七十二候に於いても今は「大暑」の頃、気持ちだけでも負けずに夏を迎えましょう。