時々刻々

年明けして、あれよあれよと言う間に1月も半ばを過ぎてしまいました。
先日の安間稲荷大明神大祭。ここ近年の仕方を踏襲し、ごく少人数でのご祈祷行事でしたが、鎮守大神のための年1回の慶讃儀式でありますから、大切にご修行させていただきました。

大晦日前後からそうですが、小雨っぽい日が続いています。
雨のあとは風が強くなり、寒さが違いますよね。
安定的に晴れる日が続くとき、それは本格的に春を迎える時期が来たという証拠でしょう。
上着を必要としない朝を迎えるには、もう少し時間がかかるようです。

…でも、花粉はもう早々に舞い始めていませんか?
点鼻薬を手放せないようになって久しいですが、今年もまたお世話になります。

恭賀新年

明けましておめでとうございます。
…と言う言葉が妥当かどうか至極迷うような正月三が日、何とも複雑な心境に陥りつつ令和6年が始まりました。
ですから以下の内容には、もはや触れないわけにはいかない状況でしょう。

元日の夕方には石川県を中心とした北陸地方で大地震、二日の夜には羽田空港で大型旅客機と海上保安庁航空機との接触事故、三日は九州小倉の飲食店街で火災、と立て続けに国内で災害と事故が続きました。(実際のところこの日記を書いている4日現在もまだ事件事故のニュースが続いています)
先ずは各地域で被害を受け、残念ながらお亡くなりになった方々へ、心から哀悼の意を表します。
お怪我をされた方、避難されている方、何卒お身体を大事に。日常生活へ一日でも早く戻られることを願います。
そして現場で一生懸命に救難救護活動に従事していただいている方々へ、激励と感謝を申し上げます。

しかし、こんな新年の迎えかたになるとは、誰が予想したでしょうか。
今年当山は久々の除夜の鐘イベントを挙行しまして、少々の達成感に浸っていたところでしたが、この一連の出来事は寝耳に水というかあまりにも衝撃的すぎて、正直信じられませんでした。
あの正月気分はどこへやら。舞台で言えば急に照明が消えて一気に場面転換したような感覚です。
これが有無を言わさず起こる「現実」か。人間個々が身勝手に描く「自由な世界」とは裏腹に、問答無用で発現するこの世の冷酷な事実か。
五蘊盛苦。天災であれ人災であれ、生きていれば思うようにいかないことばかり。それを改めて思い知らされた令和6年正月でありました。

さぁ、それでも新年が始まったのは紛れもない事です。今のあなたにできること、命あるこの時を無駄にしない生き方、愛と優しさを育む毎日を、去年より少しだけ考えてみませんか。
今日一日を味わい尽くして、未だ見ぬ明日へ。合掌。