花まつり

4月8日はお釈迦さまの誕生日ということで、お祝いの行事「釈尊降誕会・花まつり」を執り行いました。
今回は1日遅れの日記投稿となりましたが、せっかく飾った花を直ぐに下げてしまうのはしのびないと思い、正当日を挟んだ3日間、花御堂を本堂内に設置しておりました。この期間は数名のかたに、お参りがてら誕生仏へ甘茶をかけていただきました。
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ところでいつの間にか、花粉症があまり発症しなくなりました。おそらくスギ花粉が大抵の原因なのでしょうけれど、一時期の勢いは既に収まっているようですね。目頭が痛いほど痒くなる症状はもう全くありません。
今は二十四節気で言う清明のころ、境内の雑草はさらに勢い良く成長し、地中から這い出る虫たちの姿は日増しに数多く、忙しく動いています。
満開のソメイヨシノもあっという間に葉桜になりましたし、日々が駆け足で過ぎ去っていきますね。
二度と還らぬ今日をいたずらに扱うこと勿れ。合掌。

満開

ここ数日の春らしい暖かさが、蕾を一斉に呼び起こしました。
ソメイヨシノの花びらはどうしても弱いものであり、開花して2〜3日経てば風にあおられる程度で散ってしまいます。特に今年は初日から雨に打たれてしまい、あまり長持ちはしないだろうなと思っていました。
しかしながら、この老木は元気に花を咲かせ、境内に彩りを与えてくれます。
365日の中、僅かな時間だけ見せる表情は、やはり荘厳でした。

満開とともに散る桜は、今は大部分が葉桜に向かっていますが、一部にはこれから咲こうとする蕾も残っています。
その姿は、命ある限りに精一杯生きる尊い存在です。
春風にのって舞う1枚1枚の花びらは、冬の寒さや夏の暑さに耐えて今日までを逞しく生きた証。
来年もまた、春陽に輝く艶やかな姿を見れますように。